銀河機攻隊 マジェスティックプリンス

2014年04月20日 20:41
舞台設定もキャラクター達をフルに生かすものでした。キャラクターをかなりの変人にしてしまう事で、戦闘とコメディを融合させてしまったのです、それもかなりのレベルで。
 
 
 
別にふざけてるわけじゃないんです、真面目にやればやるほど変人としての部分が顔をだしてしまうだけなんです。製作者がキャラクター達がどういったキャラ達だったのかを最後まで見失わなかったからこそできた事でしょう。
 
 
 
キャラが受け入れられなければ辛いでしょうね。が、それが見ている分には非常に面白い。
 
 
 
まず、キャラが非常に濃いという事は、それだけ好き嫌いも解れるという事ですし、この作品はその濃いキャラを全面に出しているので余計に分かれると思います。そして、作品に流れる独特の空気を壊さないようにする為に、かなり話が進むの遅いです。
 
 
 
で、テーマが本格的に動き出すのも視聴者が作品の空気に十分馴染んでからの中盤からになってくるので、テーマ気にする人には切られるかもしれません。録画で一気に観るなりするなら問題ないでしょうが、初めの内はかなり退屈でしょうね。
 
 
 
普通おかしなキャラがいたら真面目な戦闘では浮いてしまいます。この作品の最大の武器にして最もぶっとんだ部分、それはキャラクター達がほぼ例外なく変人だという事でしょう。
 
 
 
メインキャラは全員かなりのレベルです、どんなに真面目に頑張ろうとしてもどこかおかしくなる、どんなに頑張っても行動や言動がどこかコメディ調になってしまう変人達です、時として戦闘そのものがコメディになってしまう事もある程です。べつにシリアスな場面にコメディ挟もうとしてるわけじゃないんです、必死でやろうとすればする程どこかコメディになってしまうキャラクター達なだけなんです。
 
 
 
まともだったのはウルガルと指令ぐらいだったでしょうね、ウルガルは本能に忠実であるとかんがえれば行動に説明がつきますし、因みに指令はマトモ過ぎて逆にどういったキャラなのか全然わからなくなってますね。が、それが真面目なはずなのにどこか面白い、コメディ調なのに必死さや大切な事が伝わってくる、そんな絶妙な空気感をつくりだしており、「非常に心地よく作品の発するメッセージを聞き取れる」この視聴者に非常に心地よくメッセージを放ち、戦闘の迫力もしっかり伝える独特な空気感を作り出す手腕は、本当に見事だと思います。
 
 
 
さて、ここまで良い点を書きましたが、問題もそりゃあります。キャラクター達の行動はどこまで必死で頑張ってもどこかコメディになってしまいます、その為、視聴者は戦闘からコメディの部分を抽出して笑う事もできるし、あくまで必死なキャラクター達の戦闘を観て楽しむ事もできる。
 
 
 
それと、テーマについてですが、こちらは中盤から本格的に動いたので、物凄く深いわけではなかったと思いますが、それでもかなり描かれていたと思います。しかし、この作品では「ほぼ全員どこかおかしい」ので、そういった事も最大限抑えられていました。コレクションします!!!